主人が亡くなってからやがて2ヶ月が経つ。
無宗教なので急ぐ必要はないが、そろそろお墓を決めなくてはならない。
前回は駅近のモダンな納骨堂を見学した。
ここは綺麗で良かったけれど、お参りに行くとお骨がベルトコンベアーで運ばれてくるシステムにやや抵抗を感じた。
お参りに行ったら定位置にお骨がある納骨堂はないのか。
昨日は自宅からバスと電車を乗り継いで40分くらいで行ける納骨堂を見学した。
こちらは千年以上続く由緒あるお寺の一角にある。
建物はかの有名建築家の安藤忠雄の設計。
地下にあるが、採光がよく、春には頭上に満開の桜が見られるという。
それぞれのスペースは小さいが定位置にお骨が安置されているのはそれなりに安心できる。
ここはワンボックスに八体までお骨が収納でき、家族や後継のいる人にはいいかもしれない。
管理費が毎年15,000円くらいかかり、後継がいなくなり、管理費の支払いが途絶えると遺骨は永代供養のスペースに運ばれる。
もうひとつ、ユニークだったのはおひとりさま、おふたりさま用の納骨堂。
「いつも一緒」と書かれたブック型の納骨箱にそれぞれの遺骨の一部が安置され、残りの遺骨も後ろに安置される。
ここは最初に使用料を払うと年間の管理費はかからない。
最初に3年か7年のコースを選び、後に亡くなった人の埋葬から3年か7年経つと遺骨が永代供養に移される。
子供のいない夫婦や友人同士にはぴったりの埋葬法だそうだ。
ただ、ガラス越しにしか遺骨には会えず、それがちょっと難点に思えた。
うーん、いまいちしっくりこない。
もう1箇所、最近流行りの樹木葬という集合墓地。
まずまず近いところに二軒あるので、それを見てから決めようと思う。