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俺が死んでも泣くなよ

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街の花屋さんにスズランのブーケが一つだけ残っていた。

家に帰って主人と台北の空港で買った花瓶に活けた。

iPhone12 proのポートレートで写真を撮ると周囲がボケて上のような写真になった。スマホのカメラは進んでいる。


さて、先日の理事会で若い頃から団体のボランティアをしていた女子プロが理事に選ばれて挨拶をする時、主人を偲び、言葉に詰まって泣いていた。主人のことを想ってもらえるのは大変嬉しく、暖かい気持ちになる。

昨年の暮れだったか、今年の初めだったか、主人が突然、「俺が死んでも泣くなよ」と言った。

「誰が泣くかよ」とわざと伝法な口調で答えたが、心が震えた。彼の死が近い将来現実のものになると意識した瞬間だった。

そのせいではないけれど、葬儀からこれまで人前で泣いたことは一度もない。どちらかというといつも平常心を保っている。

前述した女子プロのように、親しい人の死に涙するのが普通で、私は冷血動物かと時々自虐的に考えることがある。

でも、我慢しているわけでもなんでもなく、泣く気にはならないのだ。

今回だけではなく、父や母が亡くなった時も人前で涙は出なかった。おそらく私は泣けないタイプなのだろう。


けれど、全く涙を流していないわけではなくて、急に悲しくなることがある。

たとえば、バスや電車に乗っている時。一緒に出かけることが多かったので、つい彼も同じ電車やバスに乗っているような気がする。いないことはわかっていてもその姿を探しそうになる瞬間。

北陸から帰る途中の金沢駅。列車の時間があるのでホームの待合室でスマホを開けた。すると操作もしないのにアルバムの写真が出てきて、元気な彼の姿がある。あの時もこの時も、そして10年前のひとときも・・・。

この時はとても悲しくて、一人涙した。


家で一人の時間を過ごすのは随分慣れた。

当初は亡くなった時の姿をよく思い出したが、最近、その映像はあまり目の前に現れなくなった。

時間が全てを押し流していく。良くも悪くも。







Commented at 2021-05-25 03:24
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by koharu50 at 2021-05-25 11:45
> 鍵コメさん
やはりそうでしたか。
新機種の携帯は親切過ぎて、写真が勝手に出てくるのは良いのですが。
お母様の件、お悔やみ申し上げます。特に遠く離れていると懐かしさが込み上げてくるのではないでしょうか。
by koharu50 | 2021-05-24 08:00 | 大切なもの | Comments(2)

自分の好きなファッションでいつもニコニコしていたい。おしゃれの法則?それも大切にするけれど、冒険も大好き。諦めちゃダメ、おしゃれはいくつになっても私を前向きにしてくれる。


by 小春