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夫を看取って考えたこと



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主人の葬儀から早くも1週間。亡くなってから10日が経った。

この辺でこのテーマは一段落させ、ブログも普通の日常に戻ろうと思う。

もちろん、たびたび思い出した時には伴侶の死とその影響について触れるが、ガチで書くのは今日までとしたい。

主人が末期癌と診断されてからいろいろなことがあったし、いろいろな想いがあった。

けれど本人が「残された人生を楽しく」という主義だったので、私もそれに従い思いっきり2人の生活を楽しんだ。

救いだったのは主人が癌の宣告を受けてもほとんど落ち込んだり、性格が変わることもなく、健康な時とあまり変わらなかったことだ。

これは誰もができることではなく、口には出さないが「凄い」と思っていた。その姿勢は最期まで変わらなかった。

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だが、多少の変化があったのは、2月半ば頃。お酒が美味しくないとといい、食欲が落ちた。本人も私もいろいろと工夫したが、ついに戻らなかった時だ。

食べないのだから体重は減るし、体力も落ちていった。

運動神経のいい人だったのと日頃のトレーニングの成果で亡くなるまでなんとか自分で歩けた。

しかし、自分でなんでもする人だったのが、次第に私の手を必要とするようになり、着替えなども手伝わなければならなくなった。

物を取ってくれ、持ってきてくれというリクエストも多くなり、私は普段よりタチ働かなければならなかった。

それは別に苦にはならなかった。何しろ彼は重病人なのだから。

そんな時によく、結婚式で牧師さんが花婿と花嫁に約束させる「健やかなる時も、病める時も」という言葉がなぜか浮かんだ。

それは正しいことなのだが、理想と現実は違う。

看病のためにいつもより動かなければならないことより、一番辛かったのは日々衰えていく彼と対峙しなければならないことだった。

あんなにおしゃれだった男が、毎日同じような服しか着ない。何を着ようか考える余裕が必死で病気と戦う彼にはなかったのだろう。

そんな彼を見るのは正直なところ嫌だった。出来れば逃げ出したいくらいだった。

彼に対する気持ちが次第に冷めていくのを感じたこともあり、私は本当に彼を愛しきれるだろうかと自問した。

また、こちらにも仕事があるため、いつも優しく介護ができたわけではない。

あまりいろいろと要求されるとつい頭にきて、「私は遊んでいるんじゃないですからね!」と言い返したこともある。

すると彼が「僕は死んでいくかもしれないが、君は違うだろう」とポツリと言った。

その時の悲しさといったら・・・。

今でも、「もっと優しくしてあげたかった」という自戒に胸が苦しくなることがある。


男と女は愛し合って一緒になるが、最後にこんな辛いことが待ち受けているとは。

正直なところ、夫の看取りはそれまで想像もつかないような出来事だった。

ただ、看取られるよりは看取ったほうが多少はいいように想像している。(看取られたことがないのでわからないが)


そんなわけだから、現在、伴侶の方がお元気な読者の皆さん、今のうちに2人でたくさん楽しんでおきましょう。

いつもは無理だと思うけれど、なるべく優しくしてあげよう。

会者定離。

いつか別れが来ることは避けられないのだから。

Commented at 2021-05-01 08:50
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Commented at 2021-05-01 09:19
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Commented at 2021-05-01 10:27 x
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Commented by grace_land at 2021-05-01 13:23
オトコとオンナの詳細なんて、夫婦でも恋人でも、永遠にわからんと思います✌️
Commented at 2021-05-01 15:47
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Commented at 2021-05-02 07:52 x
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Commented by koharu50 at 2021-05-02 16:32
> 鍵コメ8:50さん
素敵なご主人を大事にしてあげてくださいね。
二人で楽しむ時間をできるだけ多く。
Commented by koharu50 at 2021-05-02 16:38
> 鍵コメ9:19さん
確かにどう声をかけていいのかと気を使われるのはよくわかります。
私に限ってはもう全くいつもの通りで大丈夫です。
それよりご主人を今より0.5パーセントだけ大事にしましょう(笑)。
何かあった時には二人だけで戦うのは案外孤独です。友人はもちろんですが、役立つ福祉サービスなどを調べておくのもいいと思います。
私があまり気落ちしないで冷静でいられるのは多分、相方がそうだったことが大きいと思います。
今度ご連絡しますね。
Commented by koharu50 at 2021-05-02 16:41
> 鍵コメ10:27さん
ありがとうございます。
ご主人様を大切に、一緒に人生を楽しんでくださいね。
Commented by koharu50 at 2021-05-02 16:42
> grace_landさん
そうですね。
Commented by koharu50 at 2021-05-02 16:44
> 鍵コメ15:47さん
そうでしたか。6年ですか。
はい、ぜひお会いしましょう。
Commented by koharu50 at 2021-05-02 16:50
> 鍵コメ7:52さん
うちと同じようなケースですね。さぞビックリされたことでしょう。
私もできるだけのことをしてあげようとしましたが、思い通りにいかないことも多かったです。
どうしても後悔は残りますね。
Commented by piiko45 at 2021-05-03 22:23
何度も拝見させて頂いておりましたが
コメントは初めまして、です。
ご主人様がお亡くなりになり、お悔やみ
申し上げます。

私は父を2013年に肺がんで亡くしました。
2010年、ステージIの超初期で奇跡的に見つかった
と診断され手術して、今後ラクに過ごせると
思っていたのに半年後に転移が見つかり、
父はそれ以降の治療は拒否し、緩和ケアの
別の病院に移りました。
その緩和ケアに関しては全く迷っておりません。

母は元々精神的に弱すぎてほぼ付き添いも、
できず、娘の私ひとりで決めて最期を過ごす
であろう緩和病棟の見学も、父が亡くなる
半年前に私ひとり見学した後、誰にも相談
できない私は街を歩きながら大泣きしました。

看取りがどれだけ辛いか、出来ることなら
看取りから逃げれるか、そんな事も考えました。
母がムリなので私が、しっかりしているしか
ないので逃げる事もできなかったのですが。

いろんな手続きで大変なところ
長文コメント、失礼いたしました。
Commented by koharu50 at 2021-05-04 14:42
> piiko45さん
コメントありがとうございます。
お父様の看取りさぞ大変だったろうとお察しします。
初期で手術されてもダメなこともあるんですね。驚きです。
主人も肺がんでした。全く無症状で、転移したところから原病巣がわかりました。ただ、末期の発見から2年半も生きられたのは良かったと思っています。
私の場合、看取りの期間が短かったので良かったのですが、お父様の場合ら半年もあり、精神的にも肉体的にもお疲れになったと思います。
でも、お嬢様に看取られてお父様は幸せだったことでしょう。
いずれにせよ、避けられないことですが、看取りは辛いですね。
Commented at 2021-05-12 03:30
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Commented by koharu50 at 2021-05-13 11:48
> 鍵コメ3:03さん お悔やみコメントありがとうございます。
私も寂しいですが、悲しんだら夫が帰ってくるわけでもないので、慣れていくしかありません。
コロナ禍の中、日本に帰られるのは大変だったと思います。お母様のご冥福をお祈りします。
Commented at 2021-05-27 09:29
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by koharu50 | 2021-05-01 08:00 | 大切なもの | Comments(17)

自分の好きなファッションでいつもニコニコしていたい。おしゃれの法則?それも大切にするけれど、冒険も大好き。諦めちゃダメ、おしゃれはいくつになっても私を前向きにしてくれる。


by 小春