日本の女性政治家が表紙に起用されない理由

ご存知の方も多いと思うが、雑誌「エルジャポン」2月号の表紙はハリス米国副大統領だった。

同誌は政治家を表紙にしたことがなかったそうだが、アメリカのELLE誌が大統領選挙中にハリス氏を表紙に起用したのを見て初めて政治家を起用したとか。

それでも評判は上々だった。しかし・・。

朝日新聞Digital によると「エルジャポン」の編集長に「日本の女性政治家は表紙にしないんですか」と聞いてみたところ、「私の在任中には無理かも」という微妙な答えが返ってきたそうだ。

理由は、

「変革の意欲や発信力のある女性政治家はいるが「まだ政党の広告塔みたいなニュアンスがぬぐえない」。特に若い世代で「政党などの枠を破り、自らの主義主張に基づいて活動する人」が現れたら、表紙にできるのではと考えている」（朝日新聞Digital より）

言い換えれば、政党や先輩の男性政治家に引き立てられている女性政治家はいるが、実力で政治の改革や変革をしようとする女性政治家はまだ出ていないということなのだろう。

確かに、未だ男性優位で封建的な日本の政界で女性が政治改革を掲げるのは至難の技だろう。

「出る杭は打たれる」だけだから、どこかの誰かさんのように時々の権力者に寄り添って階段を上がるのが精一杯なのかもしれない。

でも、時代は必ず変わる。

自己顕示欲だけではなくて、政治を変えようとする勇気ある女性はきっと日本でも出現するだろう。

初めて「エルジャポン」の表紙を飾る日本の女性政治家は誰なのだろうか。