人気ブログランキング |

雑誌「anan」が好きだった人には興味ある物語

f0378589_22165074.jpg
私が大学生だった頃、創刊されたばかりの雑誌「anan」を読んで、物凄い衝撃を受けた。

これこそ自分たちが求めていた雑誌と共感しクラスメートと回し読みしたりした。同世代の方なら多かれ少なかれ「anan」の影響を受けていると推測する。

窪美澄さんの書いた小説「トリニティ」はまさに「anan」と思われる雑誌やその前に同じ出版社から出版された「平凡パンチ」と思われる雑誌を舞台に活躍した女性達の物語。

フィクションだが、舞台となる雑誌社はマ◯ジ◯ハ◯ス。主人公の三人の女性はイラストレーターの大◯歩さん、ライターの三◯菊◯さん達をモデルにしたと思われる。

その中のひとりの女性の孫娘が三◯菊◯さんと思われる登紀子から昔話を聞くという形式で物語は展開する。

物語に出てくる出版社や雑誌、編集に関わる人たちを実在の人物に結びつけて想像するのは楽しいし、雑誌の創刊時の様々な出来事を読むのはフィクションと言えども興味深い。

「anan」と思われる雑誌が当時の他の女性誌と一線を画していたのは、芸能ゴシップや皇室の話題を扱わなかったことはもちろん、記事の文体にも特徴があったとか。

たとえばおしゃれの話題など、それまでの女性誌が「こういうファッションが失敗しない」とか「これを着れば問題ない」などとしてきたところ、「anan」と思われる雑誌では「カッコいいからこう着る」とポジティブな姿勢を打ち出したのだとか。

なるほど、若い未熟な読者だったので気がつかなかったが、実際の「anan」はそういう書き方をしていたのかもしれない。

女性の一人旅とか一人ご飯の情報なども最初に手がけたのは「anan」だったろう。

そんなことを思い出しながらこの小説を読んだ。

当時の史実を土台に丁寧に書かれた物語だが、やや凡庸で読破するには時間がかかった。

「平凡パンチ」や「anan」が懐かしい活字好きには興味ある一冊となるだろう。

Commented by Skyblue at 2019-08-02 09:36 x
ananの登場は鮮烈でしたねー! まず目に浮かぶのは秋川リサさんの表紙です。明るくスッキリしたレイアウトや書体も新鮮でした。あのナール体という丸文字のような書体が使われ出したのはあの辺りだったでしょうか?
平凡パンチの大橋歩さんの表紙も素敵でした。
出版の舞台裏を描いた小説、ぜひ読んでみたいです。
Commented by LiberaJoy at 2019-08-02 10:55
平凡出版にいたものとしては、是非読んでみたいです。紹介してくださりありがとうございました。
Commented by sola0410 at 2019-08-02 14:14
今でも毎週目を通します。
昔の方が、記事のバラエティや深みがあり、インパクトがありましたねー!
最近は大人しくなってると思いますが、長く読んでるからかしら(笑)
Commented by koharu50 at 2019-08-02 18:01
> Skyblueさん
表紙は秋川リサさんの前に金子功さんの奥様の立川マリさんの時代がありましたね。そうですね。ナール体の文字が雑誌の表紙に使われたのもあの頃からかもですね。
平凡パンチも男性誌ですが新鮮な印象でした。
あくまでもフィクションなので事実とは異なる内容と思いますが、雰囲気は読めます。
Commented by koharu50 at 2019-08-02 18:04
> LiberaJoyさん
初コメントありがとうございます。
平凡出版にいらしたならばもっと想像が広がる思います。
何人かの男性編集長も登場し、それがどなただかお分かりになるかもしれません。
フィクションなので凡庸な部分もありますが、ご興味がおありならばぜひ。
Commented by koharu50 at 2019-08-02 18:07
> sola0410さん
コメントありがとうございます。
今でも目を通されているとは驚きです。
私はいつの頃からかついていけなくなりました。クロワッサンは今でも時々目を通しますが。
でも、しばらくぶりでananを本屋さんで見てみようかしら。
Commented by Skyblue at 2019-08-02 18:41 x
そうそう、いらっしゃいましたね、立川マ‥、あれ、ユリさんではなかったですか? 懐かしいですね。
ナール体、表紙もですが、記事にも盛んに使われましたね。 私自身もずいぶん文字指定した記憶があります。
Commented by koharu50 at 2019-08-02 18:49
> Skyblueさん
そうでしたね。立川ユリさんです。お姉さんがマリさんだったかしら?
ナールとか文字指定とか、Skyblueさんも編集者とかデザイナーでいらしたんですか?
Commented by Skyblue at 2019-08-02 19:02 x
はい、若い頃はデザイナーだった期間が長いかもしれません。コピーも書きましたが。
Commented by koharu50 at 2019-08-02 19:31
> Skyblueさん
では、広告のお仕事ですね。
私は文章は得意なのですがデザインセンスがないので、デザイナーの方は強い味方です。
Commented by LiberaJoy at 2019-08-02 20:25
大学生時代、周りの連中は『non no』の方が‥‥‥と言っていましたが、断じてanan派でした。
のどかな時代で、銀座のとある書店では、ananを半日早く売っていました。お茶の水からわざわざ電車賃かけて、買いに行きました。
Commented by koharu50 at 2019-08-02 23:15
> LiberaJoyさん
私も俄然anan派でした。nonnoは常識的な雑誌です。大衆受けはいいと思いますが、面白くありませんでした。

ほう、銀座で半日早く売っていたというのは知りませんでした。その時知っていたら買いに行ったのに。
Commented by kitaoni at 2019-08-02 23:29
確か2011年ですから、ずいぶん前ですが朝日新聞の夕刊で昭和史の特集をシリーズで載せていてアンノン族の会に取材されて載った事が有ります。記者の方が初期のananの記事を持って来たので読み返してみると、あの頃のananは今読んでも古くないと思いました。懐かしいです。
Commented by koharu50 at 2019-08-03 10:50
> kitaoniさん
こんにちは。暑いですね。
アンノン族の会に入っておられたのですか?その朝日の記事読んでみたいです。
そう、初期の頃のanan,今見ても古くないように思います。どこかの古本屋さんで手に入ったら欲しいと思っています。
Commented by kitaoni at 2019-08-03 19:15
あら、稚拙な文章でごめんなさい。昭和史でアンノン族の事をテーマの回に取材していただきました。
朝日新聞 昭和史 アンノン族で検索すれば出てくるはずです。
初期の頃のanan、古いどころか新鮮でじっくり読み返したい内容でした。
Commented by koharu50 at 2019-08-03 22:04
> kitaoniさん
了解です。検索したらその記事読めました。
もちろんkitaoniさんのインタビューも拝見しました。興味ふかいです。2012年の記事でしたね。
by koharu50 | 2019-08-02 08:00 | | Comments(16)

自分の好きなファッションでいつもニコニコしていたい。おしゃれの法則?それも大切にするけれど、冒険も大好き。諦めちゃダメ、おしゃれはいくつになっても私を前向きにしてくれる。


by 小春