人気ブログランキング |

映画「新聞記者」を観て

f0378589_17074332.jpg
鬱陶しい空模様の土曜日、久々に映画を見に行った。

それもおしゃれな映画ではなくて社会派の作品。

東京新聞の望月衣塑子記者が書いた「新聞記者」を原案に安倍政権の闇を描き、新聞記者、新聞社の上層部、マスコミをコントロールしようとする政府機関の攻防と葛藤を主軸にした物語である。

加計事件をヒントにしたと思われる新設大学の認可を巡る陰謀や反逆者のレッテルを貼られた政府高官の女性問題リーク事件など現実に起こった事件を題材にしているため、臨場感がある。

この映画を製作するにあたって、「干される」と俳優出演を断ったプロダクションもあると聞き、余計に興味をそそられた。

詳しいあらすじはこちら

主役の男女の好演もあって、2時間を飽きずに見た。

特に興味をそそられたのは政府機関にマスコミをコントロールするセクションがあること。懇意のメディアに政権に都合のいい記事や政権の邪魔者のスキャンダル記事を書かせることや、ツイッターなどSNSに書き込みをして世論を操作しようとしたりする。
f0378589_17131455.jpg
劇場に貼られていた映画評の数々

フィクションだから事実とは異なるのだろうが、全くの虚構とも思えない。逆にフィクションだからこそ現実の存在に想像を膨らませてしまう。

それに映画の上ではその機関の仕事を「国家のため」としているのがなんとも恐ろしい。

土曜日の午前中にもかかわらず劇場はほぼ満席。どちらかというとシニア層が多く、若者はあまり政治に興味がないのかもとも思わせた。

f0378589_17402496.jpg
ただ、比較はあまりしたくないが、私の好きな映画の一つ、スティーヴン・スピールバーグ監督、メリル・ストリープ主演の「ペンタゴンペーパーズ」に比べるといかにも日本的な映画だと思う。

「ペンタゴンペーパーズ」はベトナム戦争時代の秘密文書をアメリカの大手新聞社が暴く物語。

望月衣塑子著「新聞記者」と「ペンタゴンペーパーズ」についてはこちら

まずニューヨークタイムスが特ダネ報道をし、政府のお膝元にあるワシントンポストが記事を出すかどうか、葛藤する物語だ。

日本映画の「新聞記者」のほうは女性記者が正義感溢れる若き役人の協力で大学新設問題をスクープするものの、最後に決め手となる役人の実名を出すかどうかというところで映画が終わる。

結論をぼかしているところは、ある意味余韻を持た観客に結論を考えさせる効果はあるものの、日本のメディアの優柔不断さも表しているように思った。

「ペンタゴンペーパーズ」のほうはワシントンポストの女性社主(メリル ストリープ)が社命をかけてスクープを決断するのに対し、日本の場合は思い切った政治スクープは難しいのではという暗示ともとれた。

まあ、たまにはこういう映画を見て日本の政治やメディアの現状に心を巡らせるのも悪くない。



Commented by Fiona at 2019-07-07 10:36 x
この映画、ニュースでも紹介されていて
絶対に見ようと思っていました。
日本もがんばっていると思います!
ただ、以前よりも報道機関に対する信頼感が低下
していますね。

まったく違う恋愛映画ですが「パリ嘘つきな恋」
とてもよかったです。プールでのラブシーンが
特にすてきでした。
Commented by koharu50 at 2019-07-07 13:42
日本の報道機関の質は確実に以前より低下しています。ネットやSNSで容易に情報が得られる弊害や働く人間の心意気の問題。事なかれ主義で上に迎合してはダメだと思います。

「パリ嘘つきな恋」面白そうですね。機会あれば観てみたいです。情報ありがとうございました。
Commented by NT-patientless at 2019-07-07 18:27
ちょっと話がズレるんですけど
記事を読ましてもろてて、為替相場の事を思い出しましたわ・・・
為替でも東京相場では絶対て言うていい程大きな動きが無いんです
動きが大きい時はアメリカかどっか海外の投機家が動かさはった時で
それ以外の時は様子見ていうのんが基本
映画の結末と同じでチェックメイトが出来ひん国民性なんやろかねぇ

アカン・・・為替で損したこと思い出してしもた(苦笑)
Commented by koharu50 at 2019-07-07 19:46
> NTさん
おっしゃる通り、日本人は様子見の国民性ですねん。映画にもそれが現れとるんですが、それではアカンという映画でしてん。(関西弁直してくださいね)
まえに関西人に「そんなベタベタした関西弁はあらへん」とえろう怒られましてん。

為替相場は明らかにドルの動きに左右されます。米国と中国の関係が懸念されるとあっという間にドルが下がり、円が上がる。やはり、世界経済はアメリカ主導となんですね。

為替相場⁈
うーん、怖くて手出せへん。

by koharu50 | 2019-07-07 08:00 | 映画 | Comments(4)

自分の好きなファッションでいつもニコニコしていたい。おしゃれの法則?それも大切にするけれど、冒険も大好き。諦めちゃダメ、おしゃれはいくつになっても私を前向きにしてくれる。


by 小春