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『アリスのままで』を観て考えたこと

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(写真=Yahoo映画より)

寝る前に毎日見ているアマゾンプライムの映画。

だいたいは1本を2-5日くらいで見終わるところ、たまにとても面白く一気に見てしまう映画がある。

「アリスのままで」(原題はStill Alice)がそうだった。

あらすじは、

「50歳の言語学者アリス(ジュリアン・ムーア)は、大学での講義中に言葉が思い出せなくなったり、ジョギング中に家に戻るルートがわからなくなるなどの異変に戸惑う。やがて若年性アルツハイマー病と診断された彼女は、家族からサポートを受けるも徐々に記憶が薄れていく。ある日、アリスはパソコンに保存されていたビデオメッセージを発見し……。」(Yahoo映画より抜粋)

主演のジュリアン・ムーアはこの映画の演技で第87回アカデミー主演女優賞を受賞。それも納得と思わせる熱演である。

アルツハイマーも含む認知症は誰もがかかりたくない病気だ。映画の中でもアリスが日々壊れていく自分と戦いながら「癌の方が良かった。そうすればピンクリボン運動に参加出来る」というシーンがある。

もちろん、癌だって大変な病気だ。認知症との比較など出来ない。でも、最後まで正常な意識を保ち、社会に対峙できる。それに比べて認知症は自分が誰であるかさえわからなくなってしまうのだ。

それに癌は治る希望もあるが認知症は現状の医学では治らない。進行を緩やかにすることはできても。その辛さは本人だけではなく家族にも及ぶ。

しかし、もし自分や家族が認知症になったら?特に自分がなった場合はどうすればいいのか。この映画がそれを教えてくれているような気がした。

私ごとになるが、1998年に98歳で亡くなった私の祖母はアルツハイマーだった。

華道と茶道の先生をしており、晩年まで現役だったが、80代後半でこの病にかかった。典型的な明治生まれの女性で、休むことは罪悪とばかりに終始働いているような人だった。テキパキしていて頭の回転もよく、「この人がなぜアルツハイマーに」と思わせた。

おばあちゃん子だった私は祖母と同じ部屋で寝起きしていた。ある時から朝の着替えの時間に長い時間がかかるようになり、「変だな」と思っていると、やがて母や私が財布を盗んだなどとあらぬ疑いをかけるようになった。

ある日、だいぶ病状が進み、夕ご飯の席で母に「あんた、子供何人いるの?」と質問するに至り、私達家族は大きなショックを受けた。

それから亡くなるまでの10年あまり、昨年亡くなった母がつききりで看病した。私は仕事に出ていたので、もちろん手伝いはしたが、その苦労は母がほぼ1人で背負っていたと言ってよい。(それもあって、私は晩年の母を幸せにしたいと思っていた)

だから、認知症の怖さ、介護する家族の大変さはよくわかっており、この映画により反応したということはある。

この映画を見て改めて、認知症にはなりたくはないけれど、心構えだけはしておいたほうがいいと思った。




Commented by uransuzu at 2018-02-22 15:31
この映画、見ました。
知的で素敵な女性が、自分が段々壊れていくことへの恐怖と戦いつつ、
夫や家族の支えで、最後まで言語学者であることのプライドを持ち続ける。
失禁シーンには、私も自身の介護体験と重ねてしまいましたし、
講演会シーンにも感動して、やはり泣いてしまいました。
でも、じんわりと温かい気持ちにもさせてくれました。
認知症も含めて、最後の看取りをすることによって、様々なことを考えさせ、教えてくれますよね。


Commented by yokkofire at 2018-02-22 21:54
私もこの映画観ました
uransuzuさんが私が思っている事を上手く表現して書いてくださってます。自分の家の中だったと記憶してますが、トイレの場所がわからなくなって失禁してしまったのでしたね
このシーンは観ていて、ショックでした
いつ自分にもこんな事が起きるかも知れないと
深く考えさせられる映画でした
Commented by koharu50 at 2018-02-23 10:56
> てぶくろさん
コメントありがとうございます。てぶくろさんもこの映画を見られたんですね。
そう、コメントに書いていただいた部分は特に印象的でした。
失禁シーンでの御主人の対応が良かったですね。誰もが本人も家族もこうしたことになる可能性があるだけに身につまされます。
Commented by koharu50 at 2018-02-23 12:50
> yokkofireさん
ほんとうにてぶくろさんがこの映画のハイライト的部分をよく説明して下さいました。
そうです。あの失禁の場面はショッキングでした。私も自分にも起こり得ることと思って見ていました。
いろいろ考えさせられる映画でしたね。
俳優も主役だけではなくて良かった。
by koharu50 | 2018-02-22 08:00 | 映画 | Comments(4)

自分の好きなファッションでいつもニコニコしていたい。おしゃれの法則?それも大切にするけれど、冒険も大好き。諦めちゃダメ、おしゃれはいくつになっても私を前向きにしてくれる。


by 小春