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英国スタイルで楽しむ紅茶

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「英国スタイルで楽しむ紅茶」(スチュワード麻子著 河出書房新社刊)

単に喉を潤すだけではなく、もう少し優雅なお茶の時間を過ごしたいと思って買った本。

その心境を書いた記事はこちら

本書は英国で紅茶のスクールを主宰。紅茶インストラクターやアドバイザーとして活躍している、スチュワード麻子さんが書いた本です。

写真がとても綺麗なのと、装丁がコンパクト、ページ数も140ページほどで誰もが気楽に読める英国紅茶入門書です。

紅茶の本はいろいろありますが、文章も平易でわかりやすく、お勧めです。

章立てはシンプルに4章からなっています。
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1.紅茶と暮らす

「お茶を飲むということは、ここでは生活の一部。喉をうるおすためではなく、誰かとあるいは自分の時間としてのティータイムを持つために、みんなお茶を飲むのです」(本文より)

と、著者の麻子さんは言い、お友達のフラットでのティータイムや狩猟の途中のショートティ、息子さんの高校でのティータイムなど、英国の暮らしの中でのお茶の時間が描かれています。

やはり、お茶は片手間に飲むものではないのね。

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2.紅茶を知る

英国の紅茶の歴史が書かれていて大変興味深い。(以下はさわりだけ)

植民地で紅茶の栽培が行われていた頃、紅茶ビジネスは主に次男が手がけていました。(長男だけが家や財産を継ぐため)

相続で分けてもらった現金を使って紅茶ビジネスに進出。有名なリプトン卿も次男だったそうです。

英国では「大英帝国を広げ、繁栄させたのは次男だ」とまで言われているそうです。

歴史の他に各国産の紅茶の種類などの知識もここでわかります。

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3.紅茶を楽しむ

紅茶の淹れ方や一緒にいただくお菓子や軽食の話。ロンドンで評判のいいアフタヌーンティーのお店も紹介されています。

そういえば、前回私が書いた紅茶の記事を覚えていらっしゃいますか?

そこで、ロシアンキャラバンという紅茶を買い、淹れてみたけれど、言われているようなスモーキーな味がしなかった、と書きました。

すると、読者の方から「東京とロンドンでは水が違うのでは?硬水で淹れてみるとスモーキーな味がするかもしれません」とコメントをいただきました。

その話がこの本にも書いてありました。英国の水は硬水。紅茶は硬水で淹れたほうが美味しいのだと。

さっそく、硬度の強いミネラルウォーターでロシアンキャラバンを淹れてみたところ、あら不思議。スモーキーな味がしました。

まあ、これは余談です。
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4.紅茶の道具に凝る

麻子さんが所有している素敵なティーセットが掲載されています。

優雅なお茶の時間にしたいので、私もそのうちいいのを揃えましょう。

ちなみに今持っているのは横浜にあったある紅茶のお店のティセット。それはそれで機能的ではあります。

本書は紅茶の世界にしばし我々を誘い、遊ばせてくれる。そして、自分も誰かと楽しく、あるいは一人でゆったりと「お茶の時間」を持ちたいなと思わせてくれます。

好きな紅茶をいただきながら、ゆっくり読んでみるのはいかがでしょうか。

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Commented by Diary-17 at 2018-02-12 08:33
おはようございます。
早寝をしてしまい、此方の時間で深夜に目が覚めて自分のブログをチェックしたら早々と小春さんからイイネを頂きこんなに早起きしているのでしょうか?と驚いていました。私からもお礼に今日は一番又は2番乗りでコメントできるかなぁって思いながらタイプしています。
常に研究熱心な小春さん、今度は紅茶の世界に足を踏み込まれたのですね。紅茶に限らず美味しいお茶やコーヒーは心のゆとりを導いてくれますネ。
私はいくつかの好みの銘柄を一人でホッコリ味わう時が至福の時です。何故か一人で…が好き。笑
余談ですが、英国人の平均家庭ではテイーバッグが一般的だそうで日本人が英国のテイータイムに持つイメージとは随分違うようです。
Commented by koharu50 at 2018-02-12 13:45
コメントありがとうございます。
たまたま5時半頃目が覚め、ブログを開いてみたらDiaryさんがアップされていました。読んで「いいね」ボタンを押し、2度寝しました。(笑)
私も1人でお茶するの好きです。外では都立大学駅の隣のエクセルシオールで1人お茶しています。そこで本読んだり、ブログ書いたりもしますよ。

英国の平均的家庭のお茶の話、笑えるけど現実と思います。私も忙しい時などティパックでお茶してますもの。
Commented by バロックパール at 2018-02-12 14:18 x
イギリス滞在中、小さい子どもを連れて集まるプレイグループに行ってました。
場所は地域の教会がほとんどなのですが、現地の見知らぬママ達とお知り合いになれる良い機会の場所です。
そういう場でも必ず、ビスケット&ティーがサーブされるんですよ。
日頃、子育てに忙しいママ達、子どもを広いホールで遊ばせながら、周りに配置されている椅子に座って、お茶を飲みながらお喋りを楽しむ場でもあります。
マグカップで頂くカジュアルスタイルの紅茶(スーパーで売られているティーパック)ではありますが、ほんとうに美味しかったです!
気持ちにゆとりを持たせてくれる、そんなイギリスのお茶時間です。ちなみに、日本のお水でイギリスのミルクティーのお味を再現出来る茶葉は、Typhoon‼︎
皆さん、高級茶葉に走りすぎますよ〜
Commented by koro49 at 2018-02-12 19:07
私の一人でお茶するのが好きです。
今は午後一人でするお茶タイムが至福^^。
毎日は出来ないけど、時間が出来たらします。
Commented by koharu50 at 2018-02-12 21:27
> バロックパールさん
初コメントありがとうございます。
お子様のプレーグループで飲んだお茶、大きなマグカップにティパックの紅茶、それもとても美味しそうですね。
日本のお茶もそうですが、イギリスでは紅茶が様々なシーンで潤滑油になっているのだと思いました。

日本の水でも現地と同じ味の出るTyphoon、探してみます。情報ありがとうございました。
Commented by koharu50 at 2018-02-12 21:30
> koro49さん
一人でゆっくりするお茶。大好きです。ずっとそうしていたいくらいです。
でも、それだと新鮮味が無くなりますね(笑)
時間を作って1人でお茶をするからこそ至福の時なんですね。
by koharu50 | 2018-02-12 08:00 | | Comments(6)

自分の好きなファッションでいつもニコニコしていたい。おしゃれの法則?それも大切にするけれど、冒険も大好き。諦めちゃダメ、おしゃれはいくつになっても私を前向きにしてくれる。


by 小春