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末期癌の妻に捧げた物語

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「僕と妻の1778話」(眉村卓著 集英社文庫刊)

家族がガンで余命幾ばくもないと知らされたら、悲しいけれど、私達に何ができるだろうか。

ガンを治すということでは全く無力だと思うが、家族に寄り添って励まして行くことはできる。たとえ、その行為が限りあるものだとしても。

本書は初版は2010年の11月。今年の11月に8刷が出版された。

実際の出来事はもっと以前で、1997年に遡る。

著者である眉村卓さんはSF作家。代表作の「司政官シリーズ」は1979年に泉鏡花賞を受賞している。

眉村さんの奥様が悪性腫瘍で入院したのは1997年の6月。手術を受けたが、完治は難しく、余命は限られいた。

眉村さんは真実はぼやかして奥様に伝え、何か出来ることはないかと考えた。

毎日、短い小説を書いて奥様に読ませる。奥様に楽しんでもらって感想などを話し合う。

それが小説家である眉村さんが奥様に出来ることだった。

奥様が亡くなる間際まで毎日小説を書き、1778話にもなった。

その中から52話をセレクトしたのが本書である。

まだ、読み終わっていないのだけれど、1話1話を隙間時間を利用して丁寧に読み続けている。

SFだから荒唐無稽かというとそうでもななく、もしかしたらあるかもしれないという話が多い。

1話1話を眉村さんがどんな気持ちで書いていたのかな、と思いを巡らしながら読む。
 
別に書かれた新潮新書の「妻に捧げた1778話」にはストーリーだけではなくて、その時々の背景や心情が描かれているらしい。

ちょっと変わっているけど、夫婦愛を感じさせる本だ。

by koharu50 | 2017-12-26 08:00 | | Comments(0)

自分の好きなファッションでいつもニコニコしていたい。おしゃれの法則?それも大切にするけれど、冒険も大好き。諦めちゃダメ、おしゃれはいくつになっても私を前向きにしてくれる。


by 小春