人気ブログランキング | 話題のタグを見る

後輩からの贈り物

後輩からの贈り物_f0378589_20563969.jpg
先日、madameHの白シャツ試着会に行った折、会場のHAMA HOUSEの1階にあるカフェをのぞいてみた。(写真はHAMA HOUSEのホームページからお借りしています)

このカフェ、今時流行りのブックカフェ。何気なく本棚を見ていると、見慣れた名前の作者の本が並んでいた。

その本がこれ。
後輩からの贈り物_f0378589_15220567.jpg
「ここが私の東京」(岡崎武志著 扶桑社刊)

古本ライター・書評家である著者が開高健、出久根達郎、藤子不二雄、松任谷由実、富岡多恵子などと東京との関わりを書いた本だ。

著者の岡崎武志さんとはかつてある小さな出版社の編集部で机を並べていた。

私より7歳歳下で、当然私はお姉さん風を吹かしていた。彼のことは「オーくん」という愛称で呼んでいたので、以下の文章ではその愛称を使わせていただく。

オーくんは当時から大変な読書家。書評欄を担当していたこともあって、デスクの上にはいつも山のように本が積み上げられていた。

その中の一冊を抜き出しては「これ面白い?」と彼に聞き、面白いと言われると持ち出しては読んでいた。オーくんお勧めの本はだいたい面白かった。

大阪で学校の先生をしていたオーくんは上京して初めての職場がその出版社だった。

この本の一番最後の章に彼と東京との関わりが書かれており、その中に当時のことも記されている。なかでも私の目をひいたのが次のくだりだ。

「給料は安いが、社長で編集長のS氏が美味いもの好きで、よく食と酒はおごってもらっていた。先日、新宿歴史博物館へ行った帰り、懐かしくなって四谷近辺をぶらついていたら、よく社長と食べに行った美味い焼き鳥屋『ケン坊』が健在なのを確認してうれしくなった。荒木町のバー(男装でしわがれ声のママ)へもよく連れられて酒を飲んだ」(『ここが私の東京』より)

文中のS氏とは現在の私の主人のこと。この頃はまだ結婚していなかったのだが。

あの頃は寝る時間もなく忙しく、お金もなかった。

でも、編集部全員が新雑誌の編集に燃えていて、毎日がスリリングで充実していた。

手前味噌になるが、うまいもの好きのS氏にご馳走してもらう時間は忙中閑あり。編集談義や喧嘩まで、みんなでワイワイと楽しかった。

あの頃、オーくんは何も言っていなかったけど、当時から「自分の名前で本を出版する」ことが夢だったとか。

本はこれ以外にも出版しているから、夢は叶ったんだね。よかった!

さて、私の夢はなんなのか、とふと考える。

夢はあったなあ・・・、うん、今からでも遅くないかも。

オーくんの本がそれを思い出させてくれた。また頑張ってみようかな。

madameHの白シャツ試着会に行ったら、シャツも最高だったけど、もうひとつ、オーくんからの思わぬプレゼントに出会えた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
記事はいかがでしたか? 面白かったらちょこっと下をクリックして下さい。

ランキングに参加しています。

60代ファッション ブログランキングへ

にほんブログ村 シニア日記ブログへ
にほんブログ村
by koharu50 | 2017-09-28 08:00 | お友達 | Comments(0)

自分の好きなファッションでいつもニコニコしていたい。おしゃれの法則?それも大切にするけれど、冒険も大好き。諦めちゃダメ、おしゃれはいくつになっても私を前向きにしてくれる。


by 小春