自然な最期

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母の死に関するの記事は今日でお終いです。

どうしても記録してきたいことが一つだけあります。

それは人の死に方ということ。

大変重いテーマで書ききれるかどうか分かりません。関心のない方はスルーして下さい。

現代医学がどんどん進み、人はなかなか死ねなくなりました。極端な話、「生きていて欲しい」という家族の希望で人工呼吸器を付けて生かされている人もいます。

母が入院している間に、周囲の患者さん達をさりげなく見ていると元気になって退院していくお年寄りもいましたが、逆にいろいろな管につながれて虫の息のお年寄りもいました(こっちのほうが多かったかな)。

私も以前は死にそうになったら病院へ運ぶーという常識を信じており、父や祖母の場合は救急車を読んで病院へ運びました。

見舞いには当然行っていましたが、2人とも死に目には会えず、病院から電話があって駆けつけて見ると息を引き取っていました。

悲しかったですが、それでも人が死ぬ時は病院で死ぬのが普通と思っていました。ですから、母の時も最期に近づいたら病院へ連れて行こうと思っていました。
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母の場合、発病から手術を経て約4ヶ月間を公立の大病院で過ごしました。その後、本人の希望もあって自宅に帰って来るまでに「療養型」の小規模病院でリハビリを受けながら約2ヶ月間を過ごしました。

その後、老人ホームや介護施設、また他の病院に転院する選択肢もありましたが、自宅で療養する方法を選びました。末期がんなので最期が近いことが分かっていましたから、少しでも母と共に過ごしたいと考えたからです。

しかし、ほとんど動けなくなった母を介護する大変さには不安があったのが正直なところです。

始めはケアマネを決めて、介護保険制度で利用出来る範囲の在宅介護システム、訪問介護、診療、デイサービスによる入浴、ショートステイを利用するつもりでいました。

すると、療養型病院のソーシャルワーカーから「小規模多機能介護施設」の話を聞きました。これは最近ぼつぼつと出来てきている施設。小規模ながら上記の介護サービスのすべてを請け負ってくれます。ここなら訪問介護に来るスタッフもデイサービスのスタッフもすべて同じで連絡なども密に出来そうだった。

もちろん、介護保険が適用でき、介護の等級によって1ヶ月の利用料が決められています。この範囲で何度介護サービスを使ってもオーケーです(ステイや食事は別料金)。

小規模多機能介護施設について分かりやすい説明はこちら

たまたま、近くに5月にオープンした施設があり、見学して見るときれいだし、スタッフも明るくて良かったので、ここに母の介護のヘルプをお願いしました。それに小規模病院が運営しているため医療的なサポートも万全でした。

結果は正解でした。新しいシステムということもあって所長さんからスタッフまでが全員熱心で生き生きしている。心のこもった介護をしてくれました。

そのなかで、訪問診療を担当していたお医者様から「お母様の最期は自宅で迎えますか、それとも病院に連れて行きますか」と聞かれ、そのとき私は「心配なので病院に連れて行きたい」と答えました。

するとドクターはいいとも悪いともおっしゃいませんでしたが「病院で最期を迎えると点滴などで体がむくんだり、痰が出たりしてかえって苦しいですよ」と教えてくれました。

最期の近づいたお年寄りがものを食べなくなったら点滴をしてくれという家族が多いけれど、それは逆にお年寄りを苦しめる。食べなくなったら本人の好きなようにさせて見守っているのが一番いいのだというのです。

この時、私は母の最期を自宅で看取るのか病院に連れてくのかは決めかねていました。しかし、結果としてこの時の先生との話し合いが母を自宅で看取る方向へ導いたのだと思います。

母は本当に自然に旅立っていきました。荒かった呼吸が弱くなり、コトッと止まったという感じ。全然苦しみませんでした。

「天寿を全うする」というのはまさにあの光景なのだと思います。


Commented at 2017-07-22 10:46
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Commented at 2017-07-22 12:13
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Commented by koharu50 at 2017-07-22 19:16
> 鍵コメB様
コメントありがとうございます。
私も点滴の弊害など何も知りませんでした。

ただ、父は最期に痰を喉に詰まらせて亡くなりましてたし、母も入院中は痰が出ていました。それが、自宅では緩和されていました。

もうひとり別のドクターからも、もっと早い時期に相談したところ、「私なら周囲に何もしないように言います」と静かにおっしゃいました。

その時は医者なのに変なことをいうなあ、と思ったのですが、

私もダメなら何もしないで最期を迎えたいです。
Commented at 2017-07-22 21:48
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Commented by mamako48722 at 2017-07-23 01:14
最愛のお母様の旅立ちを見送られ、喪失感で一杯の事と思います。心よりお悔やみ申し上げます。

母親を亡くす事は、子供の我々にとって、何年たっても思慕が押し寄せて来て、涙します。
日々のことある毎に、かっての母がそこに浮かび上り、涙します。

私は母を見送ってもう7年目、今でも時あるごとに母の顔、姿が目に浮かびます
そんな時は一人で車に乗り、思いっきり子供の様に泣きます。特に命日が近くなって来ると尚の事。

koharu様もきっとそんな想いで一杯だろうとお察し致します。
時間が薬と、よく言いますが、私がそうだった様に、
きっと時間が少しずつ癒やしてくれる事と思います。
Commented at 2017-07-23 01:54
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Commented at 2017-07-23 01:56
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Commented by koharu50 at 2017-07-23 06:48
鍵コメH様
暖かいお悔みのコメントありがとうございます。
H様に励まされるのが一番嬉しいです。
喪失感は大きいですが、私は元気なので大丈夫です。

Commented by koharu50 at 2017-07-23 06:51
鍵コメJさん、
お悔みのコメント、ありがとうございます。
お母様、大変だと思いますが、見守ってあげてください。
いなくなると寂しいですから。
Commented by koharu50 at 2017-07-23 06:55
> 鍵コメM様
お悔みのコメントありがとうございます。

全くその通りです。母と共に過ごした場所に行くたびに母の姿が浮かびます。

寂しいですが、その姿を脳裏に見るのも楽しいことなのかもしれません。

時の流れを待ちます。
Commented at 2017-07-23 12:03 x
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Commented by koharu50 at 2017-07-23 20:40
> 鍵コメC様
コメントありがとうございます。
お母様と母の例はとても似ていると思います。

いい死に方だと私は思っています。

リーガルの靴いいですか?
今度チェックしてみますね。
by koharu50 | 2017-07-22 08:00 | 大切なもの | Comments(12)

自分の好きなファッションでいつもニコニコしていたい。おしゃれの法則?それも大切にするけれど、冒険も大好き💕諦めちゃダメ、おしゃれはいくつになっても私を前向きにしてくれる。


by 小春