
「新しいことを行う過程が見る人にとって美しい必要はありません。でも新しいことを成した結果は美しいし、それを見て感動してくれる人も素晴らしい」と川久保さん。
「これだけ人を集められる服飾展はもうできないでしょう」ともおっしゃっています。
キュレーターのボルトン氏によれば、数々手がけてきた服飾展の中でも型破りで前例がなく、頭を切り替えるのに大変だったとか。
名うてのキュレーターを唸らせる力が川久保さんにはあるようです。
川久保さんは2014年の春のコレクションを発表する時に「もう洋服は作らない」と宣言。それからの作品はより抽象的になり、最近のコレクションでは着る服の範疇を超える作品が多くなりました。
この答えになんだかとてもホッとして、親近感を覚えました。
今年、74歳になる日本女性が世界を舞台に史上初の大活躍をし、しかもその人は多弁ではないのに存在感がある。日本女性としてとても誇らしく思います。
日本ではメットガラの報道はセレブの衣装比べがほとんどですが、もっと川久保玲とこの服飾展について報道して欲しいですね。
昨日やっと、ヴォーグJAPANのサイトが川久保玲展の取材記事をアップしました。これを読むと展覧会の内容がよく分かります。
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折角日本を代表するデザイナー・川久保さんのエキシビションがメトロポリタン美術館で行われたというのに、日本では報道が少ないのですか…。
雑誌は発売までに時間がかかるから仕方がないでしょうけれど、新聞やテレビ、ネットニュースメディアの動きが遅いのだとしたら、何が原因なのでしょう?
なんだか不思議に思えます。
川久保さんの印象は、昔々アンアンの記事で見た写真くらいしか記憶が残っていなくて曖昧ですが、当時もボブヘアでいらしたような…?あまり変わっていらっしゃらないように思えて、背筋がピンと伸びていて格好いいですね。
日本はだんだん暑くなってきました。カリフォルニアはどんなお天気ですか?
さて、日本のメディアで川久保玲さんのエクシビションがあまり報道されないのは、ひとつには勉強不足でその意味を知らないということがあると思います。
かつて報じる側にいた人間として多少の言い訳をするなら忙しすぎてその日暮らし。情報を吟味したり勉強する余裕がないのでしょう。
また、日本のメディアを含む各界はファッション=軽いものとみなしており、ファッションネタの報道はどうしても後回しになるのだと思います。
アートの世界でも上野の国立博物館でまさか川久保玲展をやらないでしょ。
アメリカよりもっとファッションに対しては保守的ですよね。
若いキュレーターやジャーナリストの中にファッションをターゲットにしたいい仕事をする人が出ればたぶん変わります。
そうですよね。川久保さんは昔も今もまったく同じイメージですね。
若い時はあまりに個性的で好きになれませんでしたが、これから好きになろうと思います。
そうそう、この記事の元になったニューヨークタイムズの記事ですが、実は全面的に川久保さんを褒めているのではなくて、彼が感じたままを書いているくだりが微妙に面白いです。
この記事ではあえてそこには触れていませんが、ろばこさんにはぜひお読みいただきたいです。
https://mobile.nytimes.com/2017/05/01/fashion/rei-kawakubos-commes-de-garcons.html