
「なぜ日本のフランスパンは世界一になったのか」(阿古真理著 NHK出版新書)を読む。
私は無類のパン好き。お米の味は分からなくてもパンの味は分かる非国民的存在である。
パン屋にすっと入っただけで、そこのパンが美味しいかどうかがなんとなく分かる。パン屋の空気が教えてくれるとでも言うのだろうか。ま、そんなことお金にも自慢にもならないのだけれど(笑)。
この本はパンと日本人の150年を綴ったもので、初めてパンが日本に入ってきた時から現在までのパンの歴史が書かれている。
山崎パン、敷島パン(パスコ)、アンデルセン、ドンク、サンジェルマンなど有名なパン屋が登場。
他の製品と同様に日本人がいかに他国の技術を吸収するのが上手く、オリジナル以上の製品に仕上げてしまう過程が興味深い。
特にフランスパンについて言うなら、私達が学生だった時代に第一ブームが来て日本にフランスパンが定着。
さらに2000年代初頭に第二ブームが来て世界に恥ずかしくないフランスパンが登場した。
「日本のフランスパンが世界一」というのは本のタイトルとしては魅力的だが、本当はどうなのかという点はイマイチ掘り下げられていない。
特にフランス人などは認めないだろう。
しかしながら、最近の日本のフランスパンが世界でもかなり高水準なのは確かだ。
私は皮は硬く、中身はモチっとしているのが本来のフランスパンだと思っているが、最近はそんなフランスパンを売る店が多くなった。
どちらかというと細めのバケットがよく、全体的に柔らかくメリハリのないのは美味しくない。
惣菜を挟んだ独自のパン文化を築いているのも日本。
この本を読むと西洋文化を吸収し自分のものしてしまう日本人の逞しさと繊細さがよく分かる。パン好き必読の本。

最新号のクロワッサンでもパンの特集が組まれている。
こちらはスープとパンの取り合わせがテーマだが、和風だしのスープが意外にパンに合うなどという記事もあり、前述した本と一緒に読むのも面白いと思う。

私もパンが大好きで、欠かしたことはありません。
どんなお料理でもパン食でいいくらいです。バケット、角食のバタートースト大好きです。
早速クロワッサン買って読みます。ちなみに食べるクロワッサンはあまり好きではありません。
最新のクロワッサンおすすめです。
パンのクロワッサンは私は好きですが、カロリー高いのでたまにしか食べません。
今日もいい1日を。