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伊藤若冲とプライスコレクション

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昨日の宮古島は小雨が降っていた。気温は東京に比べたらそりゃあ暖かいが、半袖の上にセーターやジャンバーを羽織ってちょうどいいくらい。約19度。

ゴルフはやめて朝は少しのんびりしてから街に出る。

伊良部島の海辺のピザハウス「BOTTA」に行ったが、なんと定休日だった。

ホテルに帰ってゆっくりと読書タイム。

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この本は先日、都立大学のユニークな古本屋でも見つけたもの。

2006年の夏、東京の国立博物館で開催された「プライスコレクション 若冲と江戸絵画」展のカタログである。

伊藤若冲については以前ダイアリーさんのブログで知り、その個性的で迫力ある絵に魅せられた。

西洋絵画は見ても日本絵画にはおよそ興味のなかった私(ムム、日本人なのにけしからん)をその世界の入り口まで連れて行ってくれたのが若冲だった。

本書には若冲だけではなく、円山応挙、歌川国貞、長沢芦雪など、いわゆる「江戸絵画」が掲載されている。

一番素晴らしかったのは若冲の鳥獣花木図屏風。写真が大きいのでここでは紹介できなきないが、白い象なとも描かれていてそれはそれはダイナミックだ。

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左の虎の絵も好き。

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見事な鶏の絵。

この本でもう一つ勉強になったのが、アメリカ人のジョー・プライスというコレクターのこと。

プライスはアメリカの富豪で日本絵画に興味を持ち、約600点の絵画をコレクションした。

そのうちの約200点をロサンゼルスの自宅に所有。後をアメリカの美術館に預けていた。

しかし、昨年、高齢を理由として、出光美術館に190点余りを売却した。

今年秋には出光美術館でプライスのコレクションだった日本絵画の展覧会が開かれる。

もちろん伊藤若冲の絵も展示される。楽しみ。

南の島では島時間で過ごせるので、こんな読書時間も作れる。

いくつになっても知的好奇心を持っていたいの思う島の生活。


Commented by Diary-17 at 2020-01-21 09:44
2006年、もうそんなに経っているのですね。この時の上野の展覧会には2〜3度足を運びました。
プライス氏のお父様がフランクロイドライトと親しく、日本文化を知るきっかけになったそうです。確かプライス氏の奥様は日本人。
彼らがコレクションをしてくれたおかげで、偉大な絵画がこの世に残った。そして今度は日本に里帰りするなんて素晴らしいですね。
Commented by NT-patientless at 2020-01-21 11:30
NTの若冲との出会いは「若冲になったアメリカ人 ジョー・D・プライス物語」っていう
ジョー・プライス氏の半生をインタビュー形式でまとめた本でした
素晴らしい若冲コレクションも預け先のアメリカの美術館によっては
その価値が理解出来てない館長がいはったりして
ぞんざいに扱われた事とかも書いてあったと記憶してますわ
(編集者さんやったお人に本の事をコメントすんのはメッチャ腰引けます・汗)

ちなみにNTが若冲コレクションの中で一番好きなんは
アフリカの動物がいっぱい描いてあるお風呂屋さんのタイル画みたいなやつだす♪
Commented by koharu50 at 2020-01-21 23:06
> ダイアリーさん
このカタログの展覧会に何度かいらしたのですね。
そうです。カタログにもプライスはフランクロイドライトと親しくて日本絵画に興味を持ったと書かれていました。
プライスの自宅はライトの息子さんが設計したらしいです。
奥様は確かに日本人で、プライスが初めて来日した時通訳をした女性です。

ダイアリーさんのお陰で若冲を知りました。今度出光美術館で開催のプライスコレクション展はぜひ見に行きます。
Commented by koharu50 at 2020-01-21 23:12
> NTさん
その本面白そうですね。私も読みたいです。編集者でも全ての本を把握しているわけではありませんので、情報は金です。

ウィキペディアを見るとNTさんのおっしゃるような偏見や奥様にまつわる差別問題もあったようです。

アフリカの動物がたくさん描かれている絵は「鳥獣花木屏風」ですね。白い象が書いてある。私もこれが一番好きです。
by koharu50 | 2020-01-21 08:00 | 美しいもの | Comments(4)

自分の好きなファッションでいつもニコニコしていたい。おしゃれの法則?それも大切にするけれど、冒険も大好き。諦めちゃダメ、おしゃれはいくつになっても私を前向きにしてくれる。


by 小春