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失われゆく寿司文化

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(写真は本文と関係ありません)

先日、東京近郊のある街で打ち合わせがあり出向いたところ、相手がまだ帰ってきておらず少し待つことにしました。

ちょうどお腹もすいていたので、すぐ近くにある回転寿司に入りました。

すると、どの皿もどの寿司もわさびが入っていない、いわゆる「さび抜き」なんですねえ。

後でネットで調べてみると、ここだけではなくて、最近の回転寿しの大手では「さび抜き」しか出さないところが何件かあるようでした。

わさびは別に回っていたり、食卓に備え付けてあります。必要な人は自分でつけてということらしいです。

理由は第1にお子様を考慮して。

大人も食べる直前に自分でわさびを入れたほうが、新鮮なわさびが味わえ一石二鳥だとか。

途端に食欲が萎えました。
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                                    (写真は本文と関係ありません)

握りはともかく、巻物は巻く時にわさびを入れないと美味しくないと、「さび入り」の鉄火巻きを注文したところ、今度は大量にわさびの入った鉄火巻きが出てきました(爆)。

なんでも「さび抜き」の寿司しか出さないので、入れるとなるとわさびの適量が分からないのだとか。やれやれです。

お寿司にわさびは付き物で、ネタとシャリ、そしてわさびのハーモニーを楽しむ食べ物と思っておりました。そのハーモニーで寿司は美味しくもまずくもなる。職人さんの腕の見せ所です。

以前、アメリカに行った折、寿司屋に入ると酢飯を使っていない店がありました。そのことを指摘すると湯のみ茶碗に酢を入れてきて、「これをご飯に混ぜて」と言われ、唖然としたことがあります。

そこはアメリカなので、多くは求められません。しかし、それと似たようなこと。さび抜きの寿司だけを出す寿司屋(回転寿司といえども)が日本にも出現したことは残念でなりません。

わさびの苦手な人やお子様には、これまでのようにリクエストで「さび抜き」を作ればいいのではないでしょうか。子供たちにも寿司にはわさびが付き物だと教え、慣れるようにしていくのが食文化の継承に繋がると思います。

まあ、回転寿司に多くを求めても仕方がないのかもしれませんが、一応は「寿司屋」ですよね。そこでお寿司を食べる子供たちが将来、日本の食文化を守っていけるのかな。老婆心ながら心配になりました。

※補足です。
回転寿司が寿司をさび抜きで供するのは、背景に人員削減があると思います。
寿司はロボットに握らせ、ネタは人が載せる。
本職の寿司職人さんを雇うと人件費が上がるので、ほとんどパートさんがやっていると聞いたことがあります。
ですから、ワサビを盛るのは一手間ですし、加減がわからないので省くということかもしれません。
あくまでも私の推測です。

さらに付け加えると、回転寿司でもちゃんと寿司職人さんを置いているところもあります。回っている寿司に好きなものがないときは注文すると握ってくれる。せめて、このくらいの寿司屋らしさが欲しいです。

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Commented by Diary-17 at 2018-01-15 13:35
こんにちは
全く同感です。
知り合いのアメリカの寿司レストランでは客にはすべての寿司用語を日本語で教えていました。常連客は日本語が出来なくてもガリとか其々のねたの名称を言って注文していました。
以前住んでいたドイツの町の寿司屋さんも大将が職人気質で、意に背く注文の仕方をする客は追い出されていました。
でもこういう例はほんの一部の寿司屋さん。もう殆ど存在していないと思うと寂しいですね。失われつつ日本文化。
Commented by koharu50 at 2018-01-15 14:44
> Diary-17さん
> Diary-17さん 海外ではよく、おかしな寿司屋に出会うことがありますね。 寿司好きの私は、海外で寿司屋を開くのは免許制にしたらいいのにと思ったことがあります。 実際、和食の協会でもそんな考えがあるみたいですね。 しかしまあ、海外での寿司文化の乱れは仕方ない部分もありますが、日本でも始まっているかと思うと悲しいです。 大きいネタを好むデカネタの傾向も私としては嫌ですね。
Commented at 2018-01-16 01:07
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by koharu50 | 2018-01-15 08:00 | 食べ歩き | Comments(3)

自分の好きなファッションでいつもニコニコしていたい。おしゃれの法則?それも大切にするけれど、冒険も大好き。諦めちゃダメ、おしゃれはいくつになっても私を前向きにしてくれる。


by 小春