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ファッション100年史

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「100 YEARS OF FASHION」(キャサリーン・ブラックマン著 桜井真砂美訳 スペースシャワーブックス刊)

女性のファッション100年史、といったところ。

1900年から現在までの歴史で1900年〜1949年代、1950年〜現在の2部に分かれている。

分厚い本なので、1949年までを何とか読破。と言っても写真が多く、そんなに読むところはない(ただし、字が細かいので、要老眼鏡 笑)
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最初は上流社会ほファッションから。皇族とか貴族の衣装ばかりが並ぶ。

次の章からは時代を追って。
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次がボヘミアン。上流社会の枠にとらわれず、ファッションに芸術性を求めた人々とか。

余談だが、高校3年生の時、先生に進路を聞かれて「新劇女優になりたい」と言ったら、「そんなボヘミアンな生活」と眉をひそめられた。クスッ。

その時はボヘミアンのイメージを漠然と捉えていたが、こういうものだったのか。
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工場などで働く女性のユニフォームが出てくる。

と言っても女工哀史のような悲壮感はなくて、華やかさはないけれど、それなりにシックな服が多い。
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アマゾンズ

テニスやゴルフ、車の運転などを積極的に楽しむ女性が出てきた。
 
女性のスポーツウエアがデザインされるようになったのもこの頃(1920年頃)からとか。
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クーチュリエ。

この辺でやっと知っている名前のデザイナーが出て来る。

ココ・シャネルとかスキャバレリとか。ジャージの生地でスーツなどをデザインしたシャネルの新しさなどが語られる。
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スター。

グレタ・ガルボなど、銀幕のスターがファッションアイコンになっていった時代。

左側の写真はライザ・ミネリが映画「キャバレー」でモデルにしたと言われるルイーズ・ブルックス。
 
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ペイトリオッツ(愛国者達)

第一次世界大戦、第二次世界大戦中もファッションの進化は衰えることがなかった。

物資の少ない中、様々な工夫がなされた。
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へえーっと思ったのが右側の写真。

天然素材が手に入らないため、フェラガモがプラスチックの紐や樹皮などを利用して作った靴がウエッジソールの始まりとか。へえー、知らなかった。

1950年以降の第2章にはディオールなどよく知っているデザイナーがたくさん出てくる。

そちらは読んでから再度記事をアップします。

B型蟹座で凝り性な私。何かに関心を持つととことん研究したくなる。

ファッションの歴史を辿ったところでセンスアップするわけでもないし、おしゃれ度が上がるわけじゃない。

ましてや、素敵なお洋服が買えるお金が儲かるわけでも。

でも、歴史を知れば確信につながる。発想の流れが変わる。

そんな風に思い込んで楽しんでいる。

Commented by Diary-17 at 2018-01-10 12:11
こんにちは

興味深い本ですネ。
それに、小春さんの探究心は素晴らしいと思いました。興味や好奇心を持つ事ていくつになっても必要、これで十分ってことはないですよね。
参考までに、都内だったら
新宿の文化学園服飾博物館と目黒にある杉野女子大服飾博物館 に行くと時代別にコレクションを見る事が出来ます。
目黒の杉野大の方には、確か一点ですがフォルチュニーのドレスも見る事ができます。一斉を風靡した(現在も)イッセイミヤケのプリーツシリーズ
のヒントになった(といっても過言はないと思います)フルチュニーの代表的なシルクにプリーツをしたドレスは美しいです。こちらはどちらかと言うと歴史的背景を学べる。文化学園服飾博物館の方は海外の展示館に貸し出しする事も有るので、大きい規模のコレクションがあると思います。
Commented by koharu50 at 2018-01-10 14:54
> Diary-17さん
なるほど。
文化服装学院と杉野女子大ですか。それは考えつきませんでした。暇を見つけてチェックし行ってみようと思います。とてもいい情報ありがとうございました。イッセイミヤケのプリーツのヒントとなったフォルチュニーのドレスぜひ見たいです。

フランスのディオール展だのニューヨークのメトロポリタン美術館だの海外にはファッション関係の優れた展示会がありますが、日本にはほとんどないですね。まあ、文化の違いと言えばそれまでですが日本はその手のことには疎いですね。たとえば篤志家が美術や音楽など芸術やファッションを始めとする文化関係にスポンサードし、素晴らしい美術館を作るとか展示会を開くとかの機会が少ないですね(ないとは言いませんが)。

ぼやいていても始りません。自分なりに研究して行くことが一番大事ですね。
Commented by Diary-17 at 2018-01-10 17:08
パリのデイオール 展等は見越した集客力、立地、メゾンの宣伝費、国が文化に掛ける費用も他国より大きいので成り立つのだと思います。
ニューヨークも然りですが(ニューヨークは財政が良くないのでアナウインター等が頑張っているのです)。国家予算の文化に掛ける金額は日本は少ないです。フランスの様に文化予算が大きければ別の所にしわ寄せがきたりもする訳でそれが道路事情だったり、メトロが汚いとかバスが古い等公共の設備とのギャップが見える訳です。ヨーロッパの中流層の人達はあまり公共の交通は使わないと思います。
日本に優れたデザイナーが育たないのは、西洋への憧れが強過ぎてモノマネになってしまう事。量産重視のアパレル産業に呑み込まれてしまい、売れ筋しか作れない事も原因です。お針子仕事からは良いデザイナーにはなれない、上流社会を知らずに小さな時から美しい物に触れて育たなければもっと難しい。教育が違うのです。
日本には独自の素晴らしい文化があります。パリと比べて嘆くことなかれですよ。サントリー美術館で小袖のコレクションがあると思います。そういう時もチョット覗いてみて下さい。そうそう、辻ヶ花の着物も素晴らしいですし、ましてや歌舞伎や能の衣装は夢の世界ですよー。
Commented by koharu50 at 2018-01-10 20:28
> Diary-17さん
そうでしたね。アートやファッションなど文化と国の関わりを見落としていました。
日本は確かに文化にかける費用は大きくないと思います。
もっとも、寺院など国宝級の建造物には少しは予算を割いているのでしょうか?その辺は不勉強なので論じられないのですが。
その代わりインフラは整備されている。文化をとるかインフラをとるかと言ったら日本人の半分以上はインフラでしょう。

サントリー美術館等で行われる和服関係のコレクションや展覧会見なくちゃですね。
私も含め日本人の大半は西洋かぶれで、自国の文化をないがしろにする傾向があります。
今からでも遅くないので和風の美をもっと見て勉強しようと思いました。
Disryさんのアドバイスのお陰です。
Commented by queentomo at 2018-01-11 03:29
本当に、凝り性ですね〜。よく勉強される(尊敬の目)。
私もジュエリーの本にはハマった時期があります。ファッションの本は子供時代から継続的に、細々。笑。
Commented by koharu50 at 2018-01-11 11:20
> queentomoさん
はい、凝り性なんですが、冷めるのも早かったりします(笑)。

勉強するのは逆に積み重ねがないから。勉強好きなのですが、していれば安心で余裕がないとも言えます。

今度ジュエリーについても教えて下さい。楽しみにしています。
Commented by みにー at 2018-01-11 20:32 x
はじめまして。ブログランキングから来ました。とても勉強になりました。ありがとうございます。
Commented by koharu50 at 2018-01-12 00:45
> みにーさん
コメントありがとうございます。

そうですか、それは良かったです。書いた甲斐がありました。
by koharu50 | 2018-01-10 08:00 | | Comments(8)

自分の好きなファッションでいつもニコニコしていたい。おしゃれの法則?それも大切にするけれど、冒険も大好き。諦めちゃダメ、おしゃれはいくつになっても私を前向きにしてくれる。


by 小春