「うつくしい日々」by 蜷川実花
2017年 05月 11日
この写真展は実花さんのお父上で、昨年亡くなった演出家の蜷川幸雄さんの最期の1年半に撮影した写真を展示しているもの。
といっても実花さんやお父上が写っている写真ではなくて、最期の1年半に2人で見た、または実花さんが見た風景を撮影したものだ。
だから、劇的な光景は何もなくて、病室から見たと思われる風景や街の風景、幸雄氏が亡くなった頃に咲いていたであろう桜の写真など、何の変哲も無い写真が並んでいる。
「その日は、午後から撮影の仕事が入っていた。
父は今日、なくなるんだろうとわかっていた。
朝起きたら信じられないくらい空が青くて、あまりにも綺麗だった。
どうせ逝くならこんな日がいいよね、って思った」
「それを読んでからお部屋にお入り下さい」と受付の女性が言う。
写真にはそれだけで全てを表すものがほとんどで普通は説明などいらない。説明を読んでから写真を見て欲しいというのはこの写真展の特殊性を表していると思う。
蜷川実花さんの極彩色の写真は知ってはいたが、特別興味があったわけではない。
ただ、私が大学を卒業して最初に入ったのが演劇の世界だったので、蜷川幸雄氏については当然興味を持っていたし、尊敬もしていた。
「本当に誰だっていなくなるんだ。
こうやって生命がつながってきたから、私もここにいるんだ。
生まれて、死んできたから、今ここにいるんだ」
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私も見に行きたいと思っていた写真展です。
残念ながら、帰国前に終わってしまうようなので行けないのですが。
こちらの写真集も、日本で手に取ってみたいです。
自分では行かれませんが、小春さまのブログのおかげで写真展の雰囲気が味わえてとてもうれしいです。
ありがとうございます。
写真展なかなか良かったですよ。
写真集ですがろばこさんが帰国したら私のを差しあげます。本が溜まりすぎるので読みたい人に読んでいただきたいです。
何らかの方法で連絡を取り合いましょう。
写真集ですが、お言葉に甘えてしまってよろしいのでしょうか…。私、図々しいですね。
でもとても嬉しく、ありがたいです。
本当にありがとうございます。
小春さま、どうぞよい一日をお過ごしくださいませ。