シフォンとビロード
2017年 03月 07日
私はビロードです。
向田邦子さんの原作を今風にリメイクしたドラマ「イノセント」を見ました。
このドラマは4部作になっていて、1部が寺島しのぶ主演の「隣の女」、2部が中越典子主演の「きんぎょの夢」、3部が森山巻子主演の「三角波」、そして4部が原田美枝子主演の「愛という字」なんです。
このシリーズは2012年の3月から4月にかけてwowowで放映されたそうですね。全然知りませんでした。
よく映画を見ているamazon primeで放映していたので、それとなく見たらおもしろいですねえ。
特に原田美枝子主演の「愛という字」が良かったです。
「息子が大学進学に伴い一人暮らしを始め、夫との2人暮らしとなった主婦の夕子は、倦怠感に満ちた刺激のない日々を過ごしていた。ある日、カフェで寛いでいた夕子はテーブルの上の携帯電話を持ち去られてしまう。相手を見失ってしまうが、持ち主だという新木から電話が入り、取り違えた電話を届けに指示された場所へ行くと、新木は病院で検査を受けている最中だった。翌日、携帯電話のお礼にとコンサートに招かれた夕子は、新木がデザイナーであることを知り、未知の職業に興味を持っていく。新木と次第に親しくなっていく夕子の日々は少しずつ彩りを取り戻していくが、新木の妻から検査結果次第で新木の今後を決めようと提案される」(Wikipediaより)
このドラマは筋書きも面白いのですが、ヒロインの衣装がちょっと興味深い。
始めはどこにでもいそうな平凡な主婦(上の写真)というコーデが男と出会ってから少しづつ変わっていく。
ファッションでヒロインの心境の変化を表している。面白い。
男のアトリエでシフォンが好きだという女に男がシフォンを巻きつけていくシーン。
ヒロインの顔が見る見る上気して「女」になっていく。(写真がはっきりしなくて残念。詳しくは本編をご覧下さい)。
結末は書きませんが小さなどんでん返しがある。向田邦子らしい終わり方。
ちなみに男の妻はヒロインと会った時に「私はビロードが好き」と言うんです。麻生祐未が演じていて、ヒロインとは違うムードのおしゃれで垢抜けた女性。
生地の好みによる2人の対比がとても面白い。
向田邦子と言えばかつては大ファンで色々なストーリーを読みましたが、ちょっと忘れていました。
また読んでみようと思います。
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